厚生労働省「平成30年度依存症民間団体支援事業」(補助金事業)

アルコール健康障害・薬物依存症・いわゆるギャンブル等依存からの回復のための地域ネットワーク構築にむけたソーシャルワーク人材養成及び普及啓発事業(2019年3月)

公益社団法人日本精神保健福祉士協会 依存症及び関連問題対策委員会 編集


報告書作成にあたって

 アルコール健康障害対策基本法の全国都道府県における推進と地域課題の検証、薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律に基づく支援と実効性の課題、さらに、ギャンブル等依存症対策基本法の成立と国民の健全な生活確保との関連をめぐる課題等々と、我が国の依存症関連問題に関する法制度の進捗に伴う諸課題への関心は、かつてない高まりを見せています。

 本協会は、依存症及び関連問題に対するソーシャルワークの視点に基づく支援は、すべての精神保健福祉士に求められている社会的責務であるとの現状認識のもと、2016年度からのプロジェクトチームによる課題整理を経て、2018年度からは「依存症及び関連問題対策委員会」を立ち上げ、職能団体としての本格的な取り組みを開始しています。

 この度、厚生労働省平成30年度依存症民間団体支援事業の交付を受けて、地域特性を踏まえた支援体制の整備を推進するソーシャルワーカー人材の養成と普及啓発につながる課題整理のため「アルコール健康障害・薬物依存症・いわゆるギャンブル等依存からの回復のための地域ネットワーク構築にむけたソーシャルワーク人材養成及び普及啓発事業」(以下「本事業」という。)に取り組みました。

 具体的には、本協会の組織内啓発の意図も込めて本事業に関連して実施した都道府県支部長を対象とした「支部長アンケート調査」、さらに「医療・行政・福祉の緊密な連携や当事者団体との協働による先駆的な取り組みについてのインタビュー調査」を実施し、そのうえで、人の暮らしのなかに潜む依存症を視覚化すること、ソーシャルワーク・アプローチを始めることの基礎を習得すること、地域特性を踏まえた先駆的実践例からソーシャルワーカー自身の地域で可能なネットワーク構築を展望すること等々を目指した「事例検討型シンポジウム及びグループワークによる研修」を東京都と大阪府を会場に開催しましたので、その成果を報告書としてまとめることといたしました。

 最後になりましたが、本事業の取り組みに際しまして、インタビュー調査にご協力をいただいた関係機関及び関係者の皆様、研修にご参加いただいた皆様、アンケート調査に協力していただいた本協会都道府県支部長の皆様に心から感謝申しあげます。

 また、平成30年度依存症民間団体支援事業としての実施において、格別のご配慮を賜りました厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長、社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課依存症対策推進室の各位には、心からの御礼を申しあげます。

平成31(2019)年3月
公益社団法人 日本精神保健福祉士協会


■報告書

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目次

第1部 平成30年度依存症民間団体支援事業

「アルコール健康障害・薬物依存症・いわゆるギャンブル等依存からの回復のための地域ネットワーク構築にむけたソーシャルワーク人材養成及び普及啓発事業」の概要 (小関清之)

1.本事業の目的と取り組み

2.事業の実施体制

表紙~P6 371KB

第2部 インタビュー調査

1.インタビュー調査の概要

2.関東地方A地域に対するインタビュー調査報告(池戸悦子、齊藤健輔、引土絵未)

3.関西地方B地域に対するインタビュー調査報告(神田知正)

4.東北地方C町に対するインタビュー調査報告(池戸悦子、神田知正、齊藤健輔)

5.中部地方D地域に対するインタビュー調査報告(山本由紀、板倉康広)

P7~26 338KB

第3部 事例検討型シンポジウム及びグループワークによる研修

1. 事例検討型シンポジウム及びグループワークによる研修の概要

2.講義「暮らしと依存症 〜みる・みえる・かかわるための基礎知識と技法」(山本由紀)

3.事例検討型シンポジウム「先駆的事例に学ぶ多様な地域ネットワークのつくりかた」解説及び資料
 1)関西地方B地域における地域ネットワークづくりから  (佐古惠利子)
 2)東北地方C町における現状と実践~資源の乏しい地域特性のなかで出来る支援~(齊藤健輔)
 3)関東地方A地域における支援:プログラムを基盤とした地域ネットワークについて (引土絵未)
 4)総合病院でできること(加藤雅江)
 5)事例提供者から(山本由紀)
 6)シンポジウム総括(池戸悦子、稗田幸則、山本由紀)

4.研修アンケートまとめ(岡村真紀)

P27~70 3.79MB

第4部 おわりに~事業のまとめと提言~(小関清之)

第5部 資 料

資料1. ICD-10 DSM-5 2つの診断基準

資料2. 行動の変化を望まない人へ面接―動機づけ面接のエッセンス

資料3. ファミリー・ベースト・サービスソリューションフォーカストアプローチ

資料4. 援助を求めないクライエントへのアプローチ:向社会的アプローチ

資料5. インタビュー調査の実施にあたって

資料6. 事例検討型シンポジウム及びグループワークによる研修 グループワークシート

資料7. 事例検討型シンポジウム及びグループワークによる研修 アンケート

P70~87、奥付 861KB

■事例検討型シンポジウム及びグループワークによる研修

【動画配信】 

 東京会場の研修を動画配信しています。こちら(YouTube)よりご覧ください。

【開催日時・会場】

<東京会場>

<大阪会場>

【プログラム】(敬称略)

時間  配分  内容 
10:30-10:55 25分 受付開始
10:55-11:05  10分  オリエンテーション・支部長アンケートの結果報告

総合司会:[東京会場]神田 知正(井之頭病院)
       [大阪会場]岡村 真紀(高嶺病院)
11:05-12:35  90分  講義「暮らしと依存症 ~みる・みえる・かかわるための基礎知識と技法」

講師:山本 由紀(上智社会福祉専門学校)
12:35-13:30  55分  休憩 
13:30-15:30  120分  事例検討型シンポジウム「先駆的事例に学ぶ多様な地域ネットワークのつくりかた」

座長:[東京会場]稗田 幸則(西脇病院)
        [大阪会場]池戸 悦子(桶狭間病院藤田こころのケアセンター)

シンポジスト:佐古惠利子(リカバリハウスいちご)
          齊藤 健輔(東北会病院)
          引土 絵未(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
          加藤 雅江(杏林大学医学部付属病院)

指定発言:[東京会場]AAメンバー
               [大阪会場]伊藤  聰(大阪府断酒会 会長)

事例提供:山本 由紀(上智社会福祉専門学校)
15:30-15:40  10分  休憩 
15:40-17:00  80分 グループワーク

司会進行等:[東京会場]神田 知正(井之頭病院)
        [大阪会場]稗田 幸則(西脇病院)
17:00  終了 

依存症及び関連問題対策委員会(2018年度・2019年度)

担当副会長  田村 綾子  聖学院大学 埼玉県
担当理事  加藤 雅江 杏林大学医学部付属病院 東京都
委員長  小関 清之 秋野病院 山形県
委員  齊藤 健輔 東北会病院 宮城県
  山本 由紀 上智社会福祉専門学校 東京都
  引土 絵未 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 東京都
  神田 知正 井之頭病院 東京都
  池戸 悦子 桶狭間病院 藤田こころケアセンター 愛知県
  佐古 惠利子 リカバリハウス いちご 大阪府
  岡村 真紀 高嶺病院 山口県
  稗田 幸則 西脇病院 長崎県

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